レーザトリミングについて

レーザトリミングは抵抗の精度向上のため、レーザで薄膜・厚膜の抵抗体に切れ込みを入れることで抵抗値を調整しています。

1.用語

まず、よく使用される用語について説明します。

IRレーザ: トリミングでは一般的にYAGレーザ(1064nm)を指します。
ND:YAGはネオジウム・イオンの混じったイットリウム・アルミニュウムのガーネット結晶です。ランプ励起(水冷)レーザとダイオード励起(空冷)レーザ(DPL)があります。
近年はダイオードの信頼性、性能の向上によりDPLが主流になっています。
Greenレーザ: YAGの2倍波。波長変換用のクリスタルで1064nmの半分の波長532nmにしたもの。スポットサイズが小さくできます。
UVレーザ: YAGの3倍波。波長変換用のクリスタルで1064nmの半分の波長355nmにしたもの。Greenレーザより、さらにスポットサイズを小さくできますが、価格的には不利になります。アプリケーション、材質によっては切り口がGreenレーザと変わらないもしくは不利な場合もありますので、事前検証が必要です。
Qスイッチ:
Qスイッチングは、レーザを連続的に"ON−OFF"することにより、高いピークパワーを作ります。この周波数をQレートといいます。
スポットサイズ:
スポットサイズはレザービームの焦点での直径です。
カーフ幅とは異なります。
 
バイトサイズ:
レーザ・パルス間の間隔です。
カーフ「切り口」:
レーザによるカットはカーフと呼ばれる溝を作り出します。
スポットサイズとトリミングされる材料により、カーフ幅が決まります。トリミング後に正確で安定した抵抗値を得るにはまっすぐでクリーンな切り口が必要です。
 

2.代表的なカットの種類

3.0603厚膜チップへのグリーンレーザによるサンプル